私の治療院はクチコミでいらしてくれる方がほとんどですので、
ご紹介いただく際ここでどんな治療をするのかもお話になっていただけているようでして
有り難い話ですが、マッサージについてほとんど説明する機会がありませんでした。
先日初めていらした患者さんとの問診中に「マッサージを受けたい」というお話を頂きましたが、
丁重にお断りさせていただきました。
私の治療院では、治療の中でマッサージを行っておりません。
患者さんに頼まれても行うことがありません。
そこにはこういった理由があります。
マッサージとは!?―ブリタニカ国際大百科事典より引用―
手掌や手指を用いて体表を摩擦したり、圧迫を加えて血液やリンパの循環をよくし、新陳代謝を盛んにして、神経や筋肉の機能を促進する技法。その手技には、軽擦法、強擦法、揉捏法(筋肉を指ではさみ、こねるようにする方法)、叩打法、振戦法のほか、圧迫法、伸展法(関節に用いる)がある。マッサージの歴史は古く、ヒポクラテスはこれを医者の必修技術としていたという。日本では「あんまマッサージ指圧師,はり師,きゅう師等に関する法律」によって資格を与えられたマッサージ師が、患者の依頼または医師の指示によって施術する。
ご存知ない方も多いと思いますが...
引用した通り、ここ日本では、そもそもマッサージとは、国家資格を有した「あんまマッサージ指圧師」かもしくは医師が行える業です。
あんまマッサージ指圧師の資格を有せず、
はり師・きゅう師・柔道整復師の国家資格を有した私が、
患者さんにマッサージを施すことは、法令を尊守してないばかりか
一生懸命筆記や実技の勉強をして、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得し、生業にしている方にも
そのマッサージそのものを受けたいと思っている患者さんにとっても大変失礼な行為だと思っています。
初めていらした患者さんにも患部の状態と何が原因でそれが起きているのか説明をして、
病態に仮説をたてて治療する計画をその場で提案させて頂きました。
そして患者さんの体の状態からマッサージを施さなくても治ることを熱意をもって説明しました。
後は、患者さんが治療院に何を求めているかによって判断は変わりますでしょう。
2回目以降の来院は患者さんの判断に身を委ねます。