私は、日ごろ主に筋肉・じん帯・腱や関節の治療に携わっております。

　皆さんご存知の通り、筋肉は緊張しすぎると問題が生じます。反対にゆるみ過ぎても具合が悪いです。ゆるみきった筋肉は、力を入れようとしたも力が入りませんからね。関節もそうです。「可動障害」と言って、関節本来の動きが阻害されているとマズイです。関節は動かせてなんぼですから...反対に「不安定」な状態、関節がゆるみ過ぎてグラグラしてしまうと関節の機能は低下してしまいます。結果「可動障害」だと捻挫や挫傷を誘発し、「不安定」だと関節によっては、脱臼を誘発してしまう恐れがあります。ですから、関節の場合、目指すのは「可動性」と「安定性」の間、丁度良いところ、当院の看板の「こころ」なんだと言うことになります。

　では、心はというと、当院に来院している方の大半が、緊張しすぎている方ですね。それもそのはず、身体に不調をかかえて来院されるわけですから、心も固く凝って、滞っている場合が多いです。そのつらさゆえ心に重たい鎧を着ている方もいらっしゃいますよ。心を防御しておかないと、これ以上心と身体が傷つき壊されるのが嫌だというわけです。そんな方でも、治療とともに心がゆるゆるとほどけてくる。治療家冥利に尽きます。重たい鎧なら、かなりの足かせになっていたことでしょう。心には実態がありませんが、心もまた「適当なゆるみ」や「余裕」いわゆる「遊び」が必要です。かたくなに心をカチコチにされている方ほど不調を訴え、外環境のストレスに弱い傾向にあります。あなたのストレスは、内なるところから！？それとも外から降ってきますか！？

　今ある不調の原因は、必ず過去にあります。見る角度を変えてみる「氣づき」こそがよりよい結果を心と身体にもたらします。

※まじめすぎて心に遊びがない自分に対する訓告の文...

　皆さんも心と身体に丁度いい「遊び」をプラスさせ、健康に