東洋医学特に中医学では、すべての不調は5蔵6府の肩代わりと考えます。
口内炎が何度も繰り返しできる方は、脾・胃の生理機能に失調がある可能性があります。
根本に消化器系にトラブルが発生していて、そのシグナルが口内炎という状態です。
消化器系の入り口である口腔に炎症がおきることで食欲を減退させ、
消化器系を安静にし、自然治癒力を最大限働かせようとしていると考えるのです。
ここで、口を治療するは、「対処療法」、消化器系を立て直す治療を「根本療法」と呼んでいます。
何度も口内炎を繰り返されている方は、「対処療法」だけでは、
問題の解決にはならないわけで、
消化器系がトラブルを起こしている原因に気づかなければばらないでしょう。
それは、人によっては、飲食物の過食であったり、不足であったりするわけです。
また忘れてはならないのは、心因性です。
消化器系は、思い煩いと言って、思い悩み過ぎると特に疲弊し調子を崩す傾向にあります。
ですから、思い悩み過ぎないようにすることもとても大切な治療なのです。
最後に内臓の話になりましたが、口内炎を繰り返してる方が、
胃にポリープがあるとかそういう話ではありません。
ですが、検査は、とても大切ですので、
口内炎を繰り返していて、
しかも胃を中心とした消化器系に何らかの症状が少しでもある方は、
是非精査してください。
大きな病気にならないということが、極めて重要なことなのですから。
そのために当院も微力ながら、
予防医学の観点から皆さんの身体に触れさせていただいております。