先日左第8肋骨を骨折された方が来院されました。
受傷して3週間経過したのに痛みがスッキリしないのだという...
骨折の程度によりますが、
肋骨は基本的に3週間~4週間の安静があれば
骨が再生され癒合がおき治ります。
当院では、サンメディカル社製の微弱電流治療器「エレサス」を使用して
折れた骨折部がよりよい骨、折れる前よりも骨の弾力性の強度を増加させ
再負傷を予防することにもフォーカスしながら、
骨再生を促進させる加療を行っています。
痛みの質を問診すると
「ピリピリ・チクチクする」とのこと
どうも骨性の疼痛ではなく神経痛のようだったので、
左第8肋椎関節を押圧してみると圧痛がありました。
要は、受傷原因である浴槽のへりに胸部を強打した際
介達外力と言うのですが、間接的に第8肋椎関節に
関節の可動を超える外力が働いて肋椎関節を捻挫した為に
神経が圧迫され、胸部に症状が出ていると仮説をたて
症状のある胸部に治療するポイントは置かず、
背部を施術したところ、
気になっていた症状が1週間足らずで
違和感のない状態になったもようです。
実は、この症例は、肋骨骨折あるあるで、
修業先で診療したものも含めると
20症例弱の患者さんに同じことがおきています。
痛み止めの湿布では、ペインコントロールにはなっても
根治とはいかないであろう症例の1つです。